個人情報保護法の運用:学校のトラブル
個人情報保護法を理由に学校が生徒の名前を教えなかったために,生徒同士のケンカが刑事事件に発展した事件が大阪府で起こったことがあります.(セキュリティ情報.comの引用記事より編集.)
☆事件:
男子生徒が別のクラスの男子生徒に校門近くで殴られるなどの暴行を受け,顔などに約6週間のけがを負った.
☆学校の対応:
被害生徒の両親が相手の氏名や連絡先を尋ねたところ,学校側は『個人情報』と拒否し,相手側から連絡させるとして被害生徒の連絡先を相手側に伝えました.
しかし相手側から連絡がなかったため,被害生徒の家族が協力を求めると,『民事に介入しない』という理由で拒否しました.
両親が容疑者不詳で警察に被害届を提出し,警察は傷害容疑で捜査を始めましたが,学校は警察に対しても情報提供を拒否.法で認められた捜査上の必要性を説明後,ようやく情報を伝えました.
☆学校側対応の問題点
被害生徒の親は『相手から説明や謝罪があれば、刑事事件にするつもりはなかった』と言っています.大阪府教育委員会も『拒み続けるべきでなかったかもしれない』とのコメントを出していますが,傷害事件という重大な事態になっても警察に協力しないことを見ても,この学校の個人情報保護法に対する認識は決して十分ではなかったと言えるでしょう.
☆事件:
男子生徒が別のクラスの男子生徒に校門近くで殴られるなどの暴行を受け,顔などに約6週間のけがを負った.
☆学校の対応:
被害生徒の両親が相手の氏名や連絡先を尋ねたところ,学校側は『個人情報』と拒否し,相手側から連絡させるとして被害生徒の連絡先を相手側に伝えました.
しかし相手側から連絡がなかったため,被害生徒の家族が協力を求めると,『民事に介入しない』という理由で拒否しました.
両親が容疑者不詳で警察に被害届を提出し,警察は傷害容疑で捜査を始めましたが,学校は警察に対しても情報提供を拒否.法で認められた捜査上の必要性を説明後,ようやく情報を伝えました.
☆学校側対応の問題点
被害生徒の親は『相手から説明や謝罪があれば、刑事事件にするつもりはなかった』と言っています.大阪府教育委員会も『拒み続けるべきでなかったかもしれない』とのコメントを出していますが,傷害事件という重大な事態になっても警察に協力しないことを見ても,この学校の個人情報保護法に対する認識は決して十分ではなかったと言えるでしょう.
2006年05月06日