ファイル交換ソフト

インターネットを通じてパソコンユーザー同士がファイルの交換をすることができるようにするソフトウェアを,ファイル交換ソフトと呼びます.不特定多数の個人間で直接情報のやり取りを行なうインターネットの利用形態をP2P(Pier to Pier :ピア・ツー・ピア)と呼び,ウィニーはこれを行なうP2Pソフトとして爆発的に普及しました.

P2Pソフトには大きく分けて中央サーバ型と純粋型の2種類があります.ウィニーは純粋型で,接続しているユーザの情報やファイルのリストを管理する中央サーバが存在しないため,サーバのトラブルによるサービス停止という不便がないこともあって多くのユーザーに支持されました.

しかし一方で,違法なデータのやり取りを当局が監視したり規制したりすることが不可能になり,問題になった個人情報流出についても,政府は使用の停止を呼びかけるしか対策がありませんでした.