群馬県の小学校で,ハードディスクから児童や教職員など422分の個人情報がウィニーを通じてインターネット上に流出する事件がありました.(次の2パラグラフはasahi.com記事より編集.)

 群馬県沼田市教育委員会によると,流出したのは児童242人分と,教職員や保護者,地域の学校関係者らの情報で,生徒指導のデータや,児童と教師186人の氏名と住所の記録などが含まれていました.

 情報は記録用ハードディスクに格納されていて,ネットワークを通じてこの学校の職員室内のパソコンとつながる仕組みでした.故障のため昨年6月,学校が業者に持ち帰りの補修を許可しましたが,業者は私有パソコンに接続したまま作業に手間取り,その間にウイルスに感染したために情報が流出したということです.

持ち出し禁止

 この事件は学校の教職員ではなく,ハードディスクの修理を依頼した業者が私有パソコンを使用したために起こりました.この学校の個人情報取扱方針や,教職員による日常の情報管理体制などは明らかではありませんが,個人情報の入ったハードディスクを,どのような環境で扱われるかわからない外部にそのまま持ち出させたことは,管理の誤りを指摘されることになるでしょう.

 個人情報は「持ちださない」が大原則です.