015 個人情報保護とWinny(ウィニー)


ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を使ったことによる
情報漏洩事件が,かつて相次ぎ社会問題になりました.


最近でも,ファイル交換ソフトの不注意による個人情報の流出例を
報道などで芽にします.


ファイル交換ソフトは,個人情報保護法とどう関わるのでしょうか.
政府が「ウィニーを使わないで」と呼びかけるところまで発展した
いわゆる「ウィニー事件」とは何だったのでしょうか?
「ウィニーとは何か」から探ってみましょう.

ウィニーによる個人情報流出事例:病院

 富山市内の民間病院で,1997年から2004年までに手術を受けた患者延べ約2800人の個人情報がインターネットに流出していました. (以下の2パラグラフはYOMIURI ONLINEより)  流出したのは患者の氏名,性別,生年月日,手術の部位,方法な

ウィニーによる個人情報流出事例:警察(1)

神奈川県警厚木署の交番に勤務する男性署員の私物パソコンから昨(2005)年末,空き巣被害者の名前など個人情報が含まれた複数の捜査資料がインターネットに流出したことが(1月)24日に分かった。ファイル交換ソフト

ウィニーによる個人情報流出事例:警察(2)

警察ほど,流出の影響が深刻な個人情報を大量に保有しているところはないかもしれません.しかしインターネットを利用するパソコンにウィルス対策がされていないという,信じられないケースもあります.(以下3パラグラフは毎日新聞の記事より.  愛媛県警の警部の私有パ

ウィニーによる個人情報流出事例:住基ネット

北海道斜里町で2006年3月下旬,住基ネットに関する情報が「ウィニー」を介してネット上に流出する事件がありました.流出したのは住基ネットの操作マニュアルや接続パスワードなどで,町職員がこれらの重要情報を自宅に持ち帰って作業した際に,ウイルスに感染したためとみら