住基ネット

 住基ネットとは,各地方自治体が管理する住民基本台帳を電子化し,コンピュータネットワークを介して共有するシステムです.すべての国民の住民票に11桁のコード番号をつけて一元的に管理するもので,2002年8月5日にスタートしました.「4情報」(氏名・性別・生年月日・住所)と住民票コードによって全国共通の本人確認が可能です.

 2003年8月には「住民基本台帳カード」の発行が始まりました.希望すれば住民票コードと認証情報が記録されたICカードを交付され,全国どこからでも住民票の写しが取得できる,転入・転出処理を一度の手続きで済ませるといったサービスが受けられる他,公的な身分証明書としても使えます.

 しかし当初から,ネットワークやサーバーから個人情報が漏洩する危険性が指摘され,東京都杉並区などが不参加,また神奈川県横浜市では市民による選択制とされました.