個人情報 学校での扱い学校が個人情報を扱う際には,個人情報が学生・生徒の人権と利益に関するものだという自覚を持つことが重要です.しかし個人情報保護法は,情報の扱いに過度な制限を求めてはいません.

例えば「個人名の入っている名簿や連絡網は廃止する」ということは,情報漏洩を恐れるあまり個人情報にカギをかけることです.これでは学校の運営に支障が生じ,生徒の利益が失われてしまいます.法律は個人情報の利用を禁じているわけではありません.

個人情報を集める場合に,利用目的を明らかにする,目的に沿った利用をする,目的外の利用をする時には本人の同意を得るということが守られるような仕組みを作ることが大切です.その上で,必要な場合には個人情報を利用できるようにというのが,この法律の理念です.