医療機関の場合,「従業者」とは医師や看護婦などの医療資格者だけでなく,業務に従事する人すべてを含みます.つまり事務職員はもちろん,パート労働者,守衛や清掃を行なう人もその対象です.また病院の理事もこれに含まれます.

従業者の監督
これら全ての人々に対し,個人情報保護の方針を徹底させることが従業者の監督です.そのための研修を病院での役割に応じて何段階にも整備することも重要です.

また,忘れてならないのが病院で働く業務委託先の社員です.彼らについても,病院自体と同じ水準の安全管理を実現するために,委託契約の中で安全管理措置を委託先の義務として定めたり,その業務を病院側がチェックしたりすることが必要です.