「保有個人データ」とは,個人データのうち,
個人情報取扱事業者が開示,内容の訂正,追加・削除,利用の停止,
消去,第三者への提供の停止を行なう権限を持っているものを言います.

(ただし以上のようなデータであっても,6ヶ月以内に消去されるもの,
つまり継続利用されないデータは保有個人データとして扱いません.)

保有個人データは,個人情報の利用主体,利用目的,問い合わせ窓口
などを明確にしたり,本人の求めに応じてその情報を開示したり,訂正を
受け入れたり,利用停止の要望に従わなければならないものです.

しかし中にはそうすることの弊害が大きなものもあるため,
以下の場合には保有個人データから除外することとなっています.
それは,個人データの存否がわかると次のような恐れがある場合です.

 1)本人や他者に生命・身体の危険がある,または財産に危害が及ぶ
 2)違法または不法な行為を助長・誘発する
 3)国の安全が害される,国際機関との信頼関係が損なわれる,
  他国や国際機関との交渉で不利益になる
 4)犯罪の予防,鎮圧,捜査,公共の安全と秩序の維持に支障が出る