個人情報保護は,企業の法務部門やコンプライアンス部門だけが取り組むものではありません.一人一人がしっかりと認識し,真剣に取り組む体制を,企業として作らなければなりません.

病院ならばカルテを始めとする患者の情報,一般企業では顧客データベース,またどのような法人であっても従業員の情報と,個人情報はあらゆる企業,あらゆる部門が取り扱っています.

したがって,個人情報保護に関する知識は法務部門,データベースの取り扱いや保守についてはシステム部門といったように,表面的な認識から特定の部門に任せきりにする姿勢では不十分です.法律やルールの逸脱,それによる個人情報の漏洩といった事件や事故は,こうした他人任せの意識から起こりがちです.

自分で取り組む