NPO日本ネットワークセキュリティ協会の調査によれば,
情報漏洩の約70%は盗難と紛失・置忘れが原因で発生しています.

具体的な事例は「ノートPC や機密書類の入った鞄を盗まれるあるいは紛失する」
というもので,「車上荒らし,電車の網棚への置き忘れ,飲食店での紛失」という
ケースが多く見られます
(引用はいずれも同協会『2005 年度 個人情報漏えいインシデント調査結果』より.
 著作権は同協会に属します).

これを見ると,情報漏洩の大半は,
 「盗まれる」以前にまず情報を「持ちだしている」
そして持ちだした情報の取扱いに「十分な注意を払っていない」
ということが原因で起こっていることがわかります.
情報管理の体制と人の意識によって,情報漏洩はかなり防止できるということです.

(参考)万が一機密文書が流出しても、外部からは閲覧出来なくなるサービス
トラストビュー

また,同じ調査によれば,
 情報漏洩の経路は,紙媒体とPC 経由が約67%
を占めています.特に紙媒体は49.9%と約半数です,
また「PC経由」はPC本体の盗難・紛失によるもので,
 Winny事件などのネット経由は6.4%,Eメール経由は6.4%

世間で騒がれる印象よりも,インターネットを経由した情報漏洩の件数は少数
ということになります.